パオの戸外歩行は、社会性の土台作り

パオメソッド


戸外歩行の捉え方

パオのめざす歩行は、散歩とは異なります。子どもが自由気ままに歩き、大人がそれに従って歩くのではなく、一定のリズムで歩く・大人に合わせて歩くことを目的としています。

パオにいらっしゃるお子さまの多くは、歩きたくなくて泣いて座り込もうとしたり、抱っこを要求したり、好きなものが目に入ると大人の手を振り払い飛び出そうとしたり、自分の思い通りになる経験を積み重ねてきています。

  1. パオでは、パオのめざす歩行を、毎日根気よく繰り返していくことで、
  2. 手を払わず、しゃがみ込まず、大人やお友達と手をつなぎ歩くこと
  3. 一定のリズムで歩くこと
  4. 人に合わせて歩くこと
  5. 集団のルールを学ぶこと
  6. 歩ききることで、達成感を感じ取ること
  7. 歩くことによって、気持ちの安定につながっていくことを体感していきます。

こうした働きかけを通して、子どもの中に、「人からの働きかけを受け入れようとする構え」「周囲への関心を広げ、その刺激を取り込もうとする姿勢」を育てていきます。パオでは、パオのめざす歩行を繰り返すことで、社会性を育てる土台作りをしていると捉えています。 

公園の遊具を通して外遊びを豊かに広げて

パオでは、外遊びの幅を広げるために歩行とともに、発達に応じたちょっと難しい遊具にチャレンジ!!

 

お母さんからご相談:「同じ遊びを繰り返すんです。」大好きだから、同じ遊びを繰り返しているわけではありません。

初めての遊具、初めての場所、初めて出会う人、初めてが苦手なので、同じを繰り返しています。パオで、たくさんの初めてと出会う練習をしていきましょう。

 

お母さんからご相談:「順番に並べないんです。」初めは 先生の手と子どもの手は、しっかりと握られていました。目に入った刺激に走り出したり、並ぶことがわからず立ちつくしたり、順番がわからず横入りをしたり、その繰り返しでした。少しずつ遊具で遊ぶ楽しさがわかり始めてくると、少しずつ並べるようになっていきます。今では、子どものそばに先生が寄り添わなくても、少しずつ少しずつ順番に並べるようになってきています。


自立した行動ができるように

小学校入学準備コース

小学校入学準備コースは、通学路を一人で安全に歩けるようになることが目標です。そのために戸外歩行の時間を使って道路を歩きます。安全確認が身についてきたら、荷物を持ったり、傘をさして歩くなど、様々な実際の場面に即した練習をしていきます。入学前には、パオのランドセルに教科書を詰め、背負っての歩行にも取り組みます。

また、着替えや用品の管理も大切です。例えば、床に服を置かないこと、友達の物と間違えないようにすることなど、気を付けなければならないことがたくさんあります。様々な場面でのふさわしい行動を実際に経験しながら学びます。

ランドセルを背負う

傘をさし続けて濡れないように歩き続ける。重いランドセルを背負い、歩くことにも少しずつ慣れていきましょう。

集団登校

保護者の方から、集団登校の練習をしてほしいとのご相談。前に歩く子どもと一定の距離を保ち、歩き続ける練習を始めました。