小学校入学準備コース

パオメソッド

ことばや文字や数の学習がすべてではありません。パオでは、①集団生活に必要なスキル ②学ぶ姿勢の基本作りを大切にしています。4時間療育だからこそできる成長を促すプログラムを、一日の中でバランスよく行っていきます。


集団学習について

物を見比べる力

「中にタネがあるものを探すよ」と先生。ぶどう・いんげん・トマト・きゅうり・かぼちゃ・ピーマン。次いで「切ると白いものを探すよ」と先生。たまねぎ・きゅうり・なす。いろいろな答えがあるんだね。

色・形・味など・いろいろな視点で、物を見る力を育てていくと、人との関わりも豊かになっていきます。

気持ちを切り替える力

みんなが大好きなカルタ取り。遠くに「ま」を見つけて、腕がぐーんと伸びました。カルタが少なくなると、緊張感がただよいます。真剣な顔の子ども達!ときには、思うように取れず悔しい思いをすることもあります。ときには、1枚も取れないこともあります。気持ちが切り替えられず、涙が出ることもあります。そうした経験が気持ちの切り替えを促す原動力に繋がります。


45分の着席

入学準備コースの学習時間は、授業を想定して45分とし、ことばや文字、数を使った学習を行います。個別学習だけでなく、ボードを使った授業形式を取り入れています。発言するときのルールを学んだり、ボードに書かれた文字を書き写すこと、教科書を順番に音読することなど、小学校の授業に必要なスキルを身につけていきます。

パオでは学習時間に立ち上がったり、姿勢が崩れてしまうことはありません。このような集中力と体幹の維持は、日々の歩行プログラム(1時間程度)の成果と考えています。

持ち続けながら、めくる

教科書を持ち、指示されたページを開く練習を繰り返します。教科書のどこにページが書かれているのか探し、5ぺージ、20ページ、指先を使いページをめくります。教科によってめくる方向が違います。読む前に、すべきことがたくさんありますね。

先生に注目すること

 ことばの理解が進んでも、先生のお話に子ども自身が注意を向ける習慣が身についていなければ、学ぶことはできません。また、小学校は集団で学習する場です。注意を向け、物事の「初め」を察することができるようになると、ぐんぐん学ぶ力がついてきます。



個別学習について

45分間、集中し続けることを目標に

あいうえお

「あいうえお」のマッチング。先生から渡された文字を探し、重ねていきます。「みーつけた!」

書字学習の前に

筆圧を高めるために、ゆっくり指先に力を入れ書きます。はみ出さず。サインペンから鉛筆に、ステップを踏み取り組みます。



板書

小学校に入ると連絡帳に、明日の時間割や持ち物、宿題を書きます。黒板の文字を、決められた時間内に書き写す練習をしています。

読み書き

ひらがなの読みは、一音を読むことから始めます。き・ひ・け・は・めからスタート。もも・みみへとつなげ、いよいよ書く練習が始まります。



ソーシャルスキルトレーニング

お買い物学習

協力し合う

年長さんになると、待ちに待った買い物学習が始まります。お買い物ができる年長さんは、みんなの憧れ。先生が買う物を伝え、①買う物を聞き取る→買う物をメモする→お金をもらう→お金をしまう→わからないことは先生に相談しましょう。お買い物に出かける前に、二人で協力し合うことを学んでいきます。

お約束を守る

今日は、食パンの買い物。お店の商品には触らないお約束です。先生は、レジのそばでそっと見守ります。パオに帰ると、先生とお友達と一緒におつりの計算をしていきます。入学準備コースのお友達は、歩行を兼ねて学校までの登下校の練習をしていきます。自分で判断し危険を避け、安全に登校できるように!!